病理組織診 -よくあるお問合せ
ホルマリンって何ですか?
35~37%のホルムアルデヒド水溶液(原液)の事をさします。
病理検査では10%ホルマリンを使用し固定を行います。
病理検査で使用するホルマリンの作り方を教えてください。
ホルマリン原液を水で10倍に希釈してください。
注)既製品で10%に調合されているものがあります。
ホルマリンってどの位入れればいいの?
提出される組織片の20倍程度入れてください。
注)少なすぎると組織が乾燥してしまい診断が困難になる恐れがあります。
手術材料の提出方法を教えてください。
切除した組織を切り開いてコルク版等に虫ピン等で貼り付けてください
注)切り開かれていない場合、固定不良となり、患部を十分に観察できなくなります。
ホルマリンに入れるまでの時間は?
組織片が乾燥するのを防ぐ為、なるべく早く入れてください。
注)組織片が乾燥してしまうと診断が正確に行えない可能性があります。
検査を出したいのですが、ホルマリンがありません(切らしています)どうすればいいですか?
組織片の乾燥を防ぐ事を第一に考え生理食塩水に入れてください。
その旨、営業担当者へご連絡ください。
注)ホルマリン固定されないと自己融解が進み診断が正確に行えない場合がありますので予めご了承ください。
酵素抗体法を行えますか?また固定方法は?
可能です。
固定方法は、通常と同じく10%ホルマリンで大丈夫です。
蛍光抗体法は実施できますか?
実施しております。
提出方法は、検査案内に図解で記載されていますのでご確認ください。
臨床診断、所見欄にはどのような事を記載したらよいでしょうか?
できるだけ詳細な内容をお書きください。記入がなされていないと検査を進めることが出来ず保留となります。
ピロリ菌の有無に関して診断をして欲しい。
依頼書右上のH.pylori判定(ギムザ)にチェックを入れてください。
結核菌は、診断できますか?
可能です。
診断を行う際に特殊染色が必要となりますので別途料金がかかります。
料金に関しては、担当営業所へお問い合わせください。
学会用にスライド写真をお願いできますか?
可能です。
依頼書追加項目『(CD)スライド写真』にチェックを入れてください。
臨床所見にどのような所見の部分が必要か、カット数を明確にご記入ください。
撮影倍率も御指示いただけると幸いです。
料金に関しては、営業所へお問い合わせください。
手持ちの標本を診断できますか?
可能です。
依頼項目『診断のみ』へチェックを入れて提出ください。
臨床所見もあわせてご記入ください。
標本作成のみ依頼することは可能ですか?
可能です。
依頼項目『HE標本作成のみ』へチェックを入れてください。
HE標本の他に必要な染色ありましたらお書きください。
病理の結果ってどの位で出るの?
通常、検体をお預かりしてから5~7日(日曜祭日は除く)で診断が行われます。
依頼される項目によって所要日数は変わります。詳しくは検査案内をご参照ください。
但し、手術材料に関しては上記期間を超えてしまう場合があります。
提出材料によって報告日数が異なるのは何故ですか?
脂肪組織が多い、硬い(石灰化している)、固定状態の悪い等の場合は、前処理が必要となりますので1~2日遅くなります。
特に骨組織に関しては、場合によっては2週間ほどかかる場合があります。
以上の場合、前もってご連絡させていただきます。
FAX対応は可能ですか?
可能です。
お急ぎの場合は事前にご相談ください。